村上隆さんの五百羅漢図展に行ってきました!
こにゃにゃちは!モジャ美です。
昨日は朝から村上隆さんの国内14年ぶりの大規模個展『五百羅漢図展』に行ってきました!
やっと行けた。ギリギリ。あと9日で終わりますね。
村上隆の五百羅漢図展
期間:2015年10月31日(土)-2016年3月6日(日)
時間:10:00-22:00(火曜は10:00-17:00)
値段:一般1,600円
学生(高校・大学生)1,100円
子供(4歳~中学生)600円
場所:森美術館
東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー53階
http://www.mori.art.museum/contents/tm500/
ずっと混んでるって話は聞いてたけど、オープンと同時に入場したら思ったより空いていました。
なので行くなら午前中をおすすめします。
個展は国内で14年ぶり。
いや~圧倒されました!
心地よい色彩の洪水。
まず入って最初に現れたのは顔が真っ二つに割れて、中からまた顔が出てくる村上さん!
近くでみたけれど、ほんとによくできていて本物かと思った!
平安時代の仏像「宝誌和上立像」へのオマージュだとか
そして今回の目玉、高さ3m幅100mにも及ぶ巨大な大作「五百羅漢図」
圧巻!
五百羅漢とは釈迦の教えを広めた500人の弟子の聖人たちのこと。
100mにも及ぶこの作品には500人の羅漢が描かれ、中国の古代思想で東西南北を司る四神(青竜、白虎、朱雀、玄武)の名を冠した4面で構成されます。
この五百羅漢は、日本中から集めた美術大学生200人を超えるスタッフとともに短時間に一気に完成させたものとのこと。
会場では研究資料や指示書など、制作に使用された資料の一部が公開されており、工房システムも紹介されていました。これがとても興味深かった!
シフト表。へー!
聖人たちも一人一人調べられている
低レベルって。笑
めっちゃ怒られてる!
怒られてた箇所。ちゃんと指示通りできたのかしら…
村上さんって芸術家じゃなくてサラリーマンだとしてもめちゃめちゃ仕事できそう。
マネージメント、プレゼンテーションとかすごいですよね。
五百羅漢図以外でも今回の見どころがあります。(私的には)
五百羅漢図制作のきっかけとなった美術史家・辻惟雄との芸術新潮誌上でのシリーズ企画「ニッポン絵合せ」の新作!
辻さんのお題に対し、村上さんが答えていくという感じ。
辻さんのお題「春画」に対し、村上さんの回答
こないだ見に行った春画展を思い出す…。
お題、長沢芦雪の「虎図」に対し、村上さんの虎図
超きゃわいい!笑
そもそも村上隆の《五百羅漢図》が誕生したのは、美術史家の辻惟雄との雑誌連載がきっかけだった。辻が出したお題に、村上が画で応えるという形をとったもの。実は「最近、自分で手を動かしてない」と工房システムについてチクリと嫌味を言った辻に、発奮した村上が「描けるわ!!」と大型作品を描き上げたところからスタートし、若冲の《象と鯨図屏風》、白隠の《半身達磨》などをヒントにして次々と大作が生まれた。江戸時代の狩野一信の《五百羅漢図》もお題のひとつで、これが村上隆が《五百羅漢図》を描く大きなきっかけとなったのだ。そんな辻惟雄との軌跡と、江戸時代の絵師・長澤芦雪、狩野一信の《五百羅漢図》もあわせて展示させている。
なるほど!五百羅漢図も辻さんのお題だったのか~。
そして最後の部屋にこの絵が飾られています。
タイトル「馬鹿」
読める文章
アニメーターになりたかったけれど、東京藝大で日本画を専攻し、結果的には自分の志向する日本のアニメやサブカルというものを「スーパーフラット」という概念にまとめ日本画や現代美術に取り入れ、そして欧米のアートワールドにアピールし、戦略的に成功した村上隆さん。
好き嫌いはあっても、村上隆を抜きにして、現代の日本美術を語ることはもはやできません。
この作品以降、彼がどんなものを世に送り出すか楽しみです!